山から選ぶ建物づくり

2015-11-30

先日、貴重な体験をしました。

山に立っている状態から選んだ小国杉で建てた建物の上棟式に参加してきました

 

 

 

 

上棟式とは、、、

建物の棟(屋根)が上がったことを喜び、感謝する儀式のことです。

山に立っている状態から選んだ小国杉 ってどういうこと?

すごいことなの??

と思う方もいらっしゃるかと思いますが、、、

建物に使う木材を

山の中に立っている状態の木から選び、

そろえるということは非常に珍しいことです。

食 で例えるなら・・・

料理人が畑を訪れて、

育てた人、環境を見てから食材をそろえる という感じでしょうか。

”ものづくり” にこだわる職人魂が感じられる材料の選び方ですね!

小国杉を大切に思ってくださる

ある設計士の先生が

「山から木材を選びたい」

と小国にいらしてくださいました。

今回は

~先生が山で選んだ小国杉が 建物の材料として使われるまで~

を皆様にご紹介します!

先生が小国にいらっしゃったのは

10月の上旬。

まだ、あたたかく、風が気持ちいい頃でした。

山の中で気に入った木を何本か決めて長さや太さを計ります。

今回先生が欲しい材料は

このように 弓なりに曲がっている 小国杉です。

気に入った曲がり具合の小国杉を山で探します。

 

「登り梁」といって

あえて大きく曲がった木を梁に使用し、

木の迫力を強調するような空間を作るためです。

丸太を販売する

森林組合さんの共販所にも行きました。

 

選ばれし小国杉は

効率的に乾燥するように

「蒸煮減圧」という

特別な機械にて 乾燥の前処理を施します。

 

約1か月半後・・・

 

ウッディが納めさせていただいた構造材が、建物の骨組みに!!!

(※こちらの材料は一般的な流通にのっとった小国杉です)

 

ここまで柱が並ぶと、

普段材料を見慣れている私にとっても

圧巻の迫力です!!

そしてそして・・・

先生が山で選んだ

あの弓なりに曲がった小国杉が登り梁に!!!!!!

これから、建物の一部として活躍するのを待っている小国杉たち。

スタンバイしています。

 

特別に上棟作業中の現場に上がらせていただきました。

間近で見る、大工さんの手仕事。

匠です。

 

 

上棟が完了した印の旗が建てられます。

地域によって様々な形や色を使うそうです。

旗には基本的には五色の色を使うのだとか。

最後は福を撒くという意味を込めて、「餅まき」が行われます!

 

ちなみに先ほどから写真の中でちらほら見える、赤いタオルは

上棟のお祝いを意味して、上棟式に参加する方は

おそろいで着用するそうです。

上棟式では

上棟までに携わった大工さんはもちろん、

業者さんの名前がズラリと記入されてある

「棟札」が 飾られます。

これは、建物の構造の中に置かれるそうで、

いつ誰がこの建物に携わったか、

というのがわかるようになっています。

「小国ウッディ協同組合」の名前も!!

担当者にカイナの名前も入れていただいております。

山から選ばれた小国杉が

製材されて、建物の一部となる。

山からの流れを

すべて目の当りにしていたので

現場で

その小国杉の活躍する様子を見た瞬間

鳥肌が立ちました。

ものすごく貴重な体験をさせていただきました。

今回のように

山から選ぶ家づくりも可能ですよ。

小国杉を愛してやまない方、いかがでしょうか。

 

 

 

 

 

小国ウッディ協同組合  〒869-2506 熊本県阿蘇郡小国町上田838番地 TEL:0967-46-5360  FAX:0967-46-5590
Copyright(c) 2012 小国ウッディ協同組合 All Rights Reserved.